![]() 一体の抗菌フィルタを有するカプセル
专利摘要:
本発明は、飲料製造装置で用いるカプセル(9)を提案する。カプセル(9)は、液体がカプセル(9)内に供給されるときに飲料または液体食料品を製造するための1または複数の原料(12)を収容する。カプセルには一体の抗菌フィルタ(1)が設けられる。 公开号:JP2011512299A 申请号:JP2010543453 申请日:2009-01-08 公开日:2011-04-21 发明作者:ヤン エパール,;マシュー,;デイビッド スティーブン,;アン ルーリン, 申请人:ネステク ソシエテ アノニム; IPC主号:B65D85-00
专利说明:
[0001] 乳児用調整粉乳(Infant formula)は、必要な栄養を乳児に与えるために母乳に代わるものとして開発されてきた。一般に、乳児用調整粉乳は、牛乳または豆乳に基づいており、粉末または濃縮液形態などの様々な形態で供給される場合がある。] 背景技術 [0002] 乳児用調整粉乳が供給され得る様々な形態のそれぞれは、それら自体の利点を有する。例えば、粉末形態で供給される乳児用調整粉乳は比較的高い栄養価を有するが、液状の乳児用調整粉乳をいつでも供給できる準備をするために、再形成のために使用される水を予め沸騰させて冷却させた後に、粉末を収容する殺菌された飲用容器に注ぎ込むことができるようにしなければならないため、乳児用調整粉乳の生成には時間がかかる。] [0003] 粉末状の乳児用調整粉乳は、このように調製されて消費される場合には、前述した状況において安全で栄養的に良好な母乳の代用物となる。しかしながら、授乳が必要とされる度にプロセスを繰り返す必要がある。容易に分かるように、これが必ずしも便利とは限らない場合があり、その結果、多くの親および他の養護士は、調乳を適切に生成せず、そのため、乳児を感染の危険に晒してしまう。例えば、水が使用前に沸騰されない場合があり、その場合には、水中の病原体が乳児に対して与えられてしまう。] [0004] 通常、先進国の水源はかなり安全であるが、これがいずれの場所においても当てはまるとは限らない場合がある。あるいは、多量の乳児用調整粉乳が、生成された後に、必要とされるまで保管される場合もある。残念ながら、任意の病原体が調乳を汚染した場合には、病原体は自己複製する時間を有することになる。] [0005] 更なる進展では、乳児用調整粉乳の生成の不都合を克服するために、いつでも授乳できる状態の一人分の乳児用調整粉乳が導入された。しかしながら、これらのいつでも授乳できる製品は、大量にまとめて保管される乳児用調整粉乳よりも高価であり、また、細菌による汚染の危険を避けるために開封直後に調乳を消費する必要があることに変わりはない。] [0006] 一般に、乳児や幼児の免疫防御は十分に開発されておらず、その結果、これらの者は、細菌汚染およびウィルス汚染の両方に対して特に無防備である。例えば、これらの者は、健康な成人の免疫系が感染に抵抗する状況において感染を起こしやすく、あるいは、感染の結果として健康な成人よりも深刻な結果を被る場合がある。同様の問題が、高齢者などの免疫系が弱った人々において生じる場合がある。このため、健康な成人にとって完全に安全な栄養組成物を生成する装置が、未熟なまたは弱っている免疫系を有する対象者によって製品が消費されるために必要とされる高い安全基準を満たす製品を製造できない場合がある。] [0007] したがって、栄養組成物、例えば乳児用調整粉乳を便利かつ安全な方法で供給できる方法または装置の必要性がある。] [0008] 国際公開第2006/077259号は、単位用量の濃縮形態の組成物を収容するカートリッジ内に水などの液体を導入することを含む、一人分の栄養組成物を生成するための方法を開示している。これにより、水がカートリッジ内への導入前に処理されて、水から病原体が除去される。この処理は、例えば、水を予熱すること、濾過すること、あるいは、水に紫外光を照射することであってもよい。] [0009] ディスペンサ内でカプセルから栄養組成物を生成するために使用されるフィルタにより水を処理する原理を教示する装置が、「Dispenser for preparing a nutritional composition」と題される2006年7月25日に出願された同時係属の欧州特許出願第06117801.8号に開示されている。] [0010] また、望ましくない細菌による粉末状乳児用調整粉乳の汚染を最小限に抑えるために最善の注意が払われるが、滅菌液体、例えば沸騰水のカプセル内への注入を容易な実用的方法で確保することは難しい。例えば、液体を装置内で加熱工程によって滅菌することができるが、これは、乳幼児に用いられるように、制御された温度、例えば約35度までの冷却段階を必要とする。それにより、生成時間がかなり長くなり、あるいは、液体を予め滅菌しなければならない。したがって、これにより、ある程度の複雑さおよび更なる制御が装置に対して加えられる。装置でのUV光の使用は、複雑さおよび制御を増大させるとともに、定期的なメンテナンスを必要とする。] [0011] 更に、特定の乳児用調整粉乳が細菌増殖のための基質を与える場合がある。したがって、特に高温での長期間の保管により、存在する細菌の量が増大する場合がある。] [0012] 一般に、液体コーヒー抽出物を濾過してコーヒー固形物をカプセル内に保持するためにコーヒー原料を収容するカプセル内でフィルタを使用することも知られている。例えば欧州登録特許第0507905号は、液体製品を生成するための装置およびカプセルに関するものである。カートリッジの底部には、カートリッジ内に固体粒子を保持して穿孔部材に設けられるフローチャンネルの詰まりを防止するために内部濾過膜が配置される。] [0013] 物質収容分離カプセルから流体食料品を得るためのシステムおよび方法が例えば欧州公開特許第512470号(米国特許第5,402,707号に対応するもの)から知られている。] [0014] しかしながら、挽いたコーヒー粒子のためのカプセル内のそのようなフィルタは、通常、10μmを上回る孔径を有しており、その孔径は、コーヒーの出しがらの典型的な寸法に適合され、また、その(大きい)孔径は、飲料の十分な流量を保証するために必要であると考えられる。したがって、これらのフィルタは、一般に数μm程度(細菌)またはそれよりも遥かに小さい(ウィルス)寸法を有する微生物を引き留めることができない。] [0015] 米国特許第5681468号は、滅菌液体を収容するための容器と、容器に取り付けられるノズルアセンブリと、少なくとも1つの表面と静菌性または殺菌性の金属材料、例えば金属または金属酸化物または金属塩でコーティングされる複数のその孔とを有するフィルタとを備える、滅菌液体を分配するための液体ディスペンサに関するものである。しかしながら、そのような装置は、多用量装置であり、繰り返し使用するようになっている。コーティングは、フィルタ上での微生物の成長および「増殖」を減らす。また、金属系の殺菌性材料は、それらが制御されない量で最終的な飲料中に送出される可能性があるため望ましくない。更に、その液体は、容器を手で圧搾することによって比較的低圧で装置に通される。] 発明が解決しようとする課題 [0016] したがって、本発明の目的は、使い捨てカプセル内に収容される原料から製造される、すなわち、カプセル内に液体を供給することによって製造される栄養液体の微生物学的安全性を高めるための技術を提案することである。] [0017] これは、カプセル内の例えば乳児用調整粉乳などの原料および/または栄養原料と混合するためにカプセル内に導入される液体が完全に滅菌されていない場合に特に重要な態様である。] [0018] この目的は、独立請求項の特徴によって達成される。従属請求項は、本発明の更なる中心思想を進展させる。] 課題を解決するための手段 [0019] 本発明の第1の態様は、飲料製造装置で用いるカプセルに関する。カプセルは、液体がカプセル内に供給されるときに飲料または液体食料品を製造するための1または複数の原料を収容する。カプセルには、カプセルを横断する液体の流路を横切って配置される抗菌フィルタが設けられる。また、抗菌フィルタは、カプセルの注入面と排出面との間に配置され、好ましくは注入面から内側に特定の距離を隔てて配置される。結果として、カプセル内に導入される液体は、カプセル内に収容される原料と混合されるか否かにかかわらず、フィルタに必然的に通されるようになる。また、注入面からのフィルタの隔たりにより、例えばカプセルの面を開放することによりフィルタを誤って、または故意に損傷させる(しかし、依然として装置内でカプセルを使用できる)という危険がかなり減少される。更に、フィルタは、排出面からも内側に距離を隔てて配置される。] [0020] 一形態において、抗菌フィルタは、カプセルの排出面と細菌汚染しやすい原料との間に配置される。] [0021] 他の形態において、抗菌フィルタは、カプセル内で注入面と原料との間に配置される。] [0022] 抗菌フィルタは、1μm以下、より好ましくは0.5μm以下、最も好ましくは0.2μmの公称孔径を有することができる。] [0023] 細菌汚染しやすい原料は、粉乳および/または他の乳児用調整粉乳成分を含んでもよい。] [0024] 抗菌フィルタは、カプセルの排出口に配置されてもよい。] [0025] 抗菌フィルタは多孔質高分子膜を備えることができる。膜のための材料は、PES(ポリエーテルスルホン)、セルロースアセテート、セルロースナイトレート、ポリアミド、および、これらの組み合わせから成るリストから選択できる。] [0026] これに加えて、またはこれに代えて、抗菌フィルタは紙層を備える。] [0027] 原料を抗菌フィルタとカプセルの排出面との間に配置することができる。] [0028] あるいは、抗菌フィルタを注入面と原料との間に配置することができる。] [0029] 抗菌フィルタをカプセルの側壁に固定することができる。] [0030] 抗菌フィルタは、フィルタに隣接して配置されてもよい少なくとも1つのバッキング壁によって支持されることができる。バッキング壁はフィルタよりも硬質である。バッキング壁は、カプセル内の(例えば、2−10barの場合がある)高圧下の液体の作用によっておよび/または高速でカプセルに入る液体流により形成されるジェットによってフィルタが破壊しないように、穿孔しないように、あるいは、さもなければ損傷されないようにする。少なくとも1つのバッキング部材がフィルタの下流側にフィルタと隣接して配置される。第2のバッキング部材をフィルタの上流側にフィルタと隣接して配置することができる。] [0031] 抗菌フィルタには静菌性材料または殺菌性材料がない。] [0032] 抗菌フィルタの縁部がカプセルの壁に対してシールされてもよい。] [0033] 抗菌フィルタをカプセルの底部と原料との間に配置させると、抗菌フィルタをカプセルの底部から離間させることができる。あるいは、抗菌フィルタの少なくとも一部をカプセルの底部と接触させることができる。また、抗菌フィルタの少なくとも一部をカプセルの底部に対してシールすることもできる。] [0034] 抗菌フィルタは、カプセルに対して、例えばカプセルの底部に対して、あるいは、カプセルの上端に外側から取り付けられてもよい。] [0035] 抗菌フィルタは、カプセルの注入面から見たとき、カプセルの内部全体にわたって全体的に延在してもよい。] [0036] 抗菌フィルタは、カプセルの注入面から見たとき、カプセルの内部全体にわたって部分的にのみ延在してもよい。] [0037] 想定し得る形態では、抗菌フィルタがカプセルの排出口に配置されてもよい。] [0038] 抗菌フィルタをカプセルの上端と原料との間に配置すると、フィルタをカプセルの上端から離間させることができる。特に、0.5〜1.5cm等の特定の距離は、フィルタを損傷させる危険を伴うことなく針やブレードなどの注入手段をカプセル内に挿入するための十分な隙間を与えることができる。] [0039] フィルタを少なくとも1つの多孔質高分子薄膜から形成することができる。] [0040] 抗菌フィルタは、500μm未満、好ましくは300μm未満の厚さを有してもよい。] [0041] 本発明の他の態様は、請求項1〜15のいずれか一項に記載のカプセルと、飲料製造装置とを備える飲料製造システムに関する。] [0042] 飲料製造装置には、 カプセルを収容して支持するためのチャンバ手段と、 カプセルへ液体を供給し、また随意的に、カプセルを完全に空にするためにガス(圧縮空気、窒素など)を供給するための手段と、 を設けることができる。] [0043] 飲料製造装置は、 穿刺手段などのカプセルの注入面を開放するための手段 を更に備えてもよい。] [0044] 飲料製造装置は、カプセル内で製造された飲料を該飲料が飲料製造装置の部品と接触することなくカプセルから得ることができるように構成することができる。例えば、飲料製造装置は、カプセルの排出口を完全に開放するのに十分大きい断面を有する下側開口を備えるカプセルホルダを備える。] [0045] 本発明の更なる態様は、 原料収容カプセル内に液体を供給して、 原料と液体とを相互作用させる、 ことによって得られる栄養液体中の微生物負荷を減らすための方法であって、 得られた栄養液体が、カプセルの一部である抗菌フィルタ、カプセル内に配置された抗菌フィルタ、またはカプセルに対して外側から固定された抗菌フィルタによって濾過される、方法に関する。] [0046] 本発明の更なる特徴、利点、および、目的は、以下の本発明の好ましい実施形態の詳細な説明を検討することにより明らかになる。] 図面の簡単な説明 [0047] 本発明に係るカプセルの一例を示している。 その排出口内に抗菌フィルタを有するカプセルを概略的に示している。 その主筐体内に抗菌フィルタを有するカプセルを概略的に示している。 その主筐体内の注入面と原料との間に抗菌フィルタを有するカプセルを概略的に示している。] 実施例 [0048] 一般に、本発明は、抗菌フィルタを原料収容カプセルに組み込むことを提案する。] [0049] 用語「抗菌フィルタ」は、機械的な濾過作用によってフィルタの下流側で例えば細菌などの微生物の数を減らすフィルタを示す。] [0050] 本発明は、一般に、飲料原料または食品原料を収容するカプセルに関するものであり、特に、例えばミルクベースの粉末などの乳児用調整粉乳原料を収容するカプセルに適合される。本発明に係るそのようなカプセルは、好ましくは窒素などの保護ガスによってフラッシングされた後に製造現場でシールされるとともに、関連する飲料または液体食料品製造装置内に配置されると直ぐに開放されることが好ましい。カプセルの開放は、手で行なわれずに、関連する飲料製造装置の一部および/またはカプセルの内部装置によって行なわれるのが好ましい。この開放技術は、カプセルの内部の汚染の危険を減らす。] [0051] カプセルは、飲料製造装置のチャンバへ手動で、または自動的な方法で供給される。カプセルはチャンバ内の所定の位置に保持される。カプセルの内部への液体供給およびカプセルからの栄養液体の排出は、通常、カプセルがチャンバ内に固定されたままで行なわれる。] [0052] 栄養液体の製造は、例えば溶解、希釈、浸出、抽出、混合、懸濁などの様々な液体/原料相互作用に基づくことができる。溶解、希釈、および、懸濁は、乳児用調整粉乳の場合には、粉末、フレーク状、または、液状の濃縮原料としてカプセル内に存在することが好ましい。] [0053] カプセルは、装置の関連する開放手段または穿孔手段によってその注入面で開放されるのが好ましい。一方、カプセルの排出面では、カプセルの一体の開放/穿孔手段によって、もしくは飲料製造装置の一部である関連する開放/穿孔手段によって開放または穿孔を引き起こすことができる。] [0054] 特定の開放機構は、カプセルの内部で増大される圧力によって、開放されるべきカプセルの面を一体の、または外部の穿孔/開放手段に対して押し付けることができるようになっている。この圧力増大は、カプセルの注入面を通じて水などの液体をカプセル内に注入することによって引き起こすことができる。] [0055] また、他の態様は、カプセル内で増大される圧力の結果として開放する隔膜またはバルブによって、または、隔膜またはバルブを介して流路を開放するためにカプセル内に挿入されるプッシャの使用により、カプセルを開放できるようになっている。] [0056] 図1の実施形態によって説明される一体の穿孔/開放機構が使用されるのが好ましい。この内部機構は、製造された液体が飲料製造装置の部品と接触することなく製造される液体をカプセルから得ることができる(すなわち、供給することができる)、いわゆる「ダイレクトフロー」カプセルのために特に使用される。これにより、カプセル内に収容される原料と注入された液体との間の相互作用によって飲料がカプセル内で製造された後の飲料の汚染の危険が明らかに低下する。] 図1 [0057] 一体の開放手段を有する閉じられたカプセルは、一般に例えば欧州登録特許第1472156号から知られており、添付図面の図1を参照して、ここで簡単に説明する。] 図1 [0058] 図1は、形状安定な例えばプラスチックから形成されるカップ形状ベース体10と、該カップ形状ベース体10の外周を形成する外周溶着縁部13に溶着される膜11とを備えるカプセル9を示している。膜11は、例えばサンドイッチ箔または金属箔から形成することができる。参照符号12は一般に原料を示している。この実施形態に係るカプセルを開放するためのシステムは、カップ形状ベース体10の底部に配置されるディスク14から成り、穿刺部材15を備える。穿刺部材15は、カップ形状ベース体10と膜11とによって形成されるチャンバ内に囲まれる。つまり、ディスクは、カップの底部に配置されて、抽出中に内圧が広げられ得る幅広い領域を形成する。抽出時には、カプセルが飲料製造装置内に導入されて、膜11を穿孔する針を介して水が導入されるとともに、カプセル9内の圧力上昇の作用下で、保持部16へと向かう下向きのスラスト力をディスク14が受け、それにより、穿刺部材15がカップ形状ベース体10の保持部16を開放し、そのため、カプセル9の内側で製造された飲料を排出できる。] 図1 [0059] 図1の参照符号1は、本発明に係る抗菌剤または抗菌フィルタを示している。] 図1 [0060] 図1から分かるように、このフィルタは、原料12の少なくとも一部とカプセル9の排出口16との間に配置される。] 図1 [0061] 好ましくは、抗菌フィルタは、1μm以下、より好ましくは0.5μm以下、例えば0.2μmの公称孔径を有することができる。] [0062] フィルタ1は、時として「微細孔フィルタ」とも呼ばれる少なくとも1つの濾過多孔質膜を備えることが好ましい。例えば、フィルタは、高分子の薄層から形成することができ、500μm未満、好ましくは10〜300μmの厚さを有することができる。] [0063] 抗菌フィルタ1は、フィルタ1を横切る液体の流れを過度に妨げないように、高い多孔率(例えば、最大でフィルタ全体の70−90%)を有することが好ましい。] [0064] また、フィルタには、飲料がフィルタ1を通過するときに細菌を殺す食品用抗菌剤(例えば、エッセンシャルオイル)が設けられてもよい(例えば、コーティングにより)。] [0065] 抗菌フィルタ1は、粉乳および/または他の乳児用調整粉乳成分を収容するカプセルと共に使用できることが好ましい。] [0066] ここで、図2および図3を参照して、本発明の更なる実施形態について説明する。参照符号3が付された矢印は、カプセル9の注入側(上端側)での例えば水などの液体の流入を示している。参照符号17は、カプセルの注入面を穿孔して液体を供給するための手段を示しており、該液体は、例えば加圧された熱い液体、好ましくは温水とすることができる。] 図2 図3 [0067] 図2の実施形態では、抗菌フィルタ1がカプセル9の排出スパウト4に配置される。この場合には、少なくとも一部が飲料原料で満たされる主区画室5がカプセル内に1つだけ存在し得る。] 図2 [0068] 注入された液体3の圧力は、区画室5内での液体3と原料との相互作用によって製造される飲料をフィルタ1を通じて押し進めるのに十分である。カプセル内の任意の残存液は、栄養的に完全な飲料を確保するため、圧縮空気をカプセル内に押し込むことにより容易に排出させることができる。] [0069] 図2および図3に示されるように、製造された液体は、その後、カプセル9の排出面下に配置される哺乳瓶2内に直接流入(例えば、滴下)させることができる。] 図2 図3 [0070] 図3の実施形態において、抗菌フィルタ1は、カプセル9の排出スパウト4と原料のための主区画室5との間に第2の区画室6が存在するように配置される。必要に応じて、この第2の区画室6の少なくとも一部を、原料で、特に区画室5内の原料と比べて細菌汚染しない、または細菌汚染しにくい原料で満たすこともできる。] 図3 [0071] 図3の実施形態の抗菌フィルタ1は、カプセル9の内部を完全に横切っており、一方、図2の実施形態の抗菌フィルタ1は、カプセル9の内部の(上から見たときの)断面の一部にわたってのみ延びている。] 図2 図3 [0072] 図3の実施形態では、抗菌フィルタがカプセル9の底部20から離間されている。その場合、フィルタ膜を支持し、カプセル内の液体の圧力によってフィルタ膜が裂けるのを防止するためのバッキング壁を有することが好ましい。バッキング壁は、例えばフィルタ膜の下側に配置されるプラスチックまたは金属のグリッド(格子)であってもよい。なお、抗菌フィルタ1をカプセル9の底部20に配置することもでき、また、抗菌フィルタ1が底部20を完全にまたは部分的に覆うこともできる。抗菌フィルタ1を底部20の全面にわたって、または、例えば縁部などの一部のみにシールすることができる。] 図3 [0073] 抗菌フィルタ1をカプセル9の外面に、好ましくはカプセルの底部20の外面に対して取り付けることもできることに留意されたい。] [0074] 抗菌フィルタ1は、カプセル9の側壁18の内面に固定される(例えば、19でシールされる)。シール19は、例えば超音波溶着、接着、圧入などによって行なうことができる。シールは、飲料がフィルタ1とカプセル9の壁の内面との間の想定し得る隙間に流れることができないようにし、それにより、濾過されない液体のためのバイパスを形成する。] [0075] 図3から明らかなように、第2の区画室6内、すなわち、フィルタ1の下流側に収容される任意の原料は、濾過されずに、また、その後も濾過されることなく容器(ボトル)2に達する。] 図3 [0076] 最近、特定の細菌株がかなりの注目を引いてきている。これは、それらの細菌株を摂取すると、人に有益な特性を示すことが分かってきたからである。特に、乳酸菌属およびビフィズス菌属の特定の株が、腸粘膜にコロニーを形成することができ、腸上皮に付着する病原菌の能力を低下させ、免疫調節効果を有し、健康の維持に関与することが分かってきた。そのような細菌は時としてプロバイオティクスと呼ばれる。] [0077] 腸のコロニー形成を促して、有害な細菌−クロストリジウムなどの病原菌−ではなく「善玉」菌−ビフィズス菌や乳酸菌の種−を用いてコロニー形成を行なって促進させるために、プロバイオティクスを乳児用調整粉乳に加えることが提案されてきた。一般に、最小限の10e7cfu/gの調乳が加えられるが、一般的には更に多い量、例えば最大10e12 cfu/gの調乳が好ましい。しかしながら、プロバイオティクスは細菌または他の微生物であるため、本発明で提案されるタイプの微生物フィルタが、病原性微生物と同様に効率よくプロバイオティクスを保持することは言うまでもない。したがって、本発明のカプセル内の乳児用調整粉乳がプロバイオティクスを含むべきことが望ましい場合には、プロバイオティクスが再形成された調乳と共にボトル内に供給されるようにするために、特別な対策を講じなければならない。例えば、プロバイオティクス微生物が第2の区画室6内に設けられてもよい。したがって、フィルタ1は、プロバイオティクスを主区画室5内に保留しない。] [0078] 図4は、抗菌フィルタが注入面8と区画室5内に収容される原料との間に配置される他の実施形態を示している。そのような原料は、乳児用調整粉乳を粉末状または液状の濃縮形態で含んでもよい。調乳は、他の原料に対して物理的に保護されるように最終的にカプセル封入される乾燥形態のプロバイオティクスを含んでもよい。フィルタは、液体注入針などの注入手段17の導入を可能にするのに十分な特定の隙間をもって注入面8から離間される。フィルタは、例えば、カプセルの段付き部21に対して固定することができ、例えばシールすることができる。カプセルの底部には、引き裂き可能な、または穿刺可能な膜16と、カプセルの底部20または排出口4と膜16との間に配置される穿刺プレートまたはディスク4などの開放手段とを設けることができる。膜は、カプセルの第2の下側段付き部22に対してシールすることができる。無論、穿刺プレートをカプセルの底部と一体に形成することができる。この実施形態では、原料とフィルタとの間に配置されるバッキング部材(図示せず)によってフィルタ1を支持することもできる。注入面8は、アルミニウムおよび/またはプラスチックなどの可撓な穿孔可能材料から形成することができる。] 図4
权利要求:
請求項1 飲料製造装置において用いられるカプセルであって、当該カプセル(9)は、液体が当該カプセルの注入面(8)にて当該カプセル(9)内に供給されるときに栄養液体を製造するための原料を収容し、当該カプセル(9)には抗菌フィルタ(1)が設けられている、カプセル。 請求項2 前記抗菌フィルタ(1)が、前記注入面(8)と排出面(7)との間に配置され、さらに、前記注入面から内側に理解され、さらに好ましくは前記排出面から内側に離間されている、請求項1に記載のカプセル。 請求項3 前記抗菌フィルタ(1)が当該カプセル(9)の排出面(7)と前記原料(12)との間に配置されている、請求項1または2に記載のカプセル。 請求項4 前記フィルタ(1)が当該カプセルの前記注入面(8)と前記原料(12)との間に配置されている、請求項1または2に記載のカプセル。 請求項5 前記抗菌フィルタ(1)が、1μm以下、より好ましくは0.5μm以下、最も好ましくは0.2μmの公称孔径を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカプセル。 請求項6 前記原料(12)が乳児用調整粉乳粉末などのミルクベースの粉末を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のカプセル。 請求項7 前記抗菌フィルタ(1)が当該カプセル(9)の排出口(4)に配置されている、請求項3に記載のカプセル。 請求項8 前記抗菌フィルタ(1)が、PES(ポリエーテルスルホン)、セルロースアセテート、セルロースナイトレート、ポリアミド、および、これらの組み合わせなどの材料から形成される高分子膜を備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載のカプセル。 請求項9 前記抗菌フィルタ(1)が当該カプセル(9)の側壁(18)に固定されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のカプセル。 請求項10 前記抗菌フィルタ(1)が当該カプセル(9)の底部(20)から離間されている、請求項1または2に記載のカプセル。 請求項11 前記抗菌フィルタ(1)の少なくとも一部が当該カプセル(9)の底部(20)と接触している、請求項1または2に記載のカプセル。 請求項12 前記抗菌フィルタ(1)の少なくとも一部が当該カプセル(9)の底部(20)に対してシールされている、請求項11に記載のカプセル。 請求項13 前記抗菌フィルタ(1)が当該カプセル(9)に対して外側から取り付けられている、請求項1に記載のカプセル。 請求項14 当該カプセル(9)の前記注入面(8)に液体(3)を注入(17)することにより圧力が当該カプセル(9)内で増大されるときに当該カプセル(9)の前記排出面(7)を開放する内部開放機構(15)が設けられている、請求項1〜13のいずれか一項に記載のカプセル。 請求項15 前記抗菌フィルタ(1)が、500μm未満、好ましくは300μm未満の厚さを有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載のカプセル。 請求項16 請求項1〜15のいずれか一項に記載のカプセル(9)と、飲料製造装置と、を備え、前記飲料製造装置が、前記カプセル(9)を収容するための手段と、前記カプセル(9)へ液体(3)を供給するための手段と、を有する、飲料製造システム。 請求項17 前記飲料製造装置が、前記カプセル(9)の注入面(8)を開放するための手段(17)を更に備える、請求項16に記載の飲料製造システム。 請求項18 前記飲料製造装置が、前記カプセル(9)内で製造された飲料を前記飲料が飲料製造装置の部品と接触することなく前記カプセル(9)から得ることができるように構成されている、請求項16または17に記載の飲料製造システム。 請求項19 原料収容カプセル内に液体を供給して、原料と液体とを相互作用させる、ことによって得られる栄養液体中の微生物負荷を減らすための方法であって、得られた栄養液体を、カプセルの一部である抗菌フィルタ、カプセル内に配置された抗菌フィルタ、またはカプセルに対して外側から固定された抗菌フィルタによって濾過するステップを含む方法。
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